ウィル・スミス ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス 、
タンディ・ニュートン 他
上映時間:120分
評価:凡作(秀逸・上級佳作・佳作・凡作・落第の5段階)
「ごくごく普通かな」というのが率直な感想です。
「どろろ」よりははるかにマシ。
とくに泣けるシーンもなかったし、印象に残るストーリー
ということも なかったですね。
料金分は楽しませてもらったですけど。
私が通っているシネコンは毎月1日が「ファーストデイ」ということで、
特別料金1000円で観れる。平日の昼間は1800円するので、
その料金で 観ていたとしたらちょっと気分が悪かったかも。
いつもは家から近いという地の利を生かして
夜9:00の料金1,200円の 「レイトショー」専門なんですけど・・・
さて、中味についてです。
実話に基づくノンフィクションということですが、
ちょっと出来すぎで 「ホンマに実話か?」
といいたくなるところが・・・
それは、主人公がホームレスになる原因になった
「売れない医療機器」を 2度なくして2度とも街で偶然発見
してしまうこと。そんな偶然が2度も 起こるか?フツー。
たぶんこの部分はフィクションなんでしょうかね?
おそらく、この後の「この映画で一番泣ける」と思われる
シーンにつなげるための。
その偶然の幸運が、主人公が起死回生を図るために
非常に重要な役割をしているから、 なおのことたちが悪い。
もしそんな「万に1つ」の偶然がなかったら、
どうなっていたんだろうかと。
そんな風に実話を脚色しているとしたら、
あまりいい脚色ではないですね。
まあ、その逆の不運もあるわけで、売れない医療機器を
がんばって売って 少しは蓄えができたとたんに、
払っていなかった税金を強制徴収されちゃって
残金21ドル33セントになっちゃうとか。
なんか、観てる途中で「世の中は結局のところ運だ」と
言われているような 気がしてきたし、よくある成功物語はしょせん、
後付けの論理で語られているんだなと 感じました。
「最後まであきらめなかったからだ」とか
「逆境にくじけなかったからだ」 とか。
そんなことは「耳にたこ」だから金払ってまで
いまさら聴きたくもないな。
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