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基本・長期投資。インカムゲイン狙い。 投資歴は浅いが欲は深い!? 今のところ映画代をまかなえています。

2007年2月6日火曜日

(投資)株主優待の罠

個人投資家には注目されているようだけど。

株主優待制度にはいいところも悪いところもあります。

毎年その時期になったら発行される「株主優待ガイド」
のような本は、株主優待のいいところしか書かれて
いないような印象があります。

どんな株主優待が実施されているか、優待利回りは何%か・・・
などなど。

もちろん、その企業のファンで優待品が「タダで」もらえる
という感覚の人なら問題はないのでしょうが・・・
実はタダでもらえているわけではありません。

なぜなら、株主優待をもらえる権利が確定する日
(権利落ち日という)には、
理論的には株主優待相当額だけ株価が
下落するからです

このことは、株主優待は会社財産から支払われるものと考えれば
理解しやすいでしょう。つまり、株主に株主優待を配れば会社財産が
減るのですから、会社価値を表す株価が下落するのは
あたりまえですね
(株価が会社価値を表すものかどうかについては改めて)

そしてたいてい、権利落ち日の前には株主優待狙いの
買いが入っていて株価は割高になっていることが多く、
権利が確定したらさっさと売り払われてしまえば
株価はあっという間に下落してしまいます

また、株主優待の権利落ち日は配当金の権利落ち日でも
あることが多く、 この場合には同じ理屈で配当金相当額だけ
株価は下落してしまいますので、 権利落ち日には注意が必要です。

そして、株主優待のために株価が高騰していた銘柄は、
もともとが企業業績に比べて株価は割高だったのですから、
そのあと長く低迷を続けることになります。

企業の側でも、株主優待は個人株主獲得のために実施
しているという場合が多いのでしょうが、
この目的は果たして達成されているのでしょうか?

株主優待狙いで買いを入れ、権利を取ったらさっさと
売却してしまう株主を獲得してなにか得があるのでしょうか?

上場基準維持のため、形だけでも株主人数が必要?
そのななからたとえ1割でも安定株主になってくれれば御の字?

かといって、株主優待を廃止するとなったら、
業績が悪いのか株主軽視の表れかと嫌気されて
株価は下がるだろうし・・・。

ひょっとしたら、株主優待を導入することは戻れぬ道を
歩みだすことなの かもしれませんね。

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