北川景子 本仮屋ユイカ 大杉蓮 他
上映時間:115分
評価:佳作(秀逸・上級佳作・佳作・凡作・落第の5段階)
ジャンル:ヒューマンドラマ
使い古された題材。結末も目新しくない。
ストーリー展開も伏線のはり巡らせ方が足りないために、
「この先の展開はどうなる?」といろいろ想像することができづらい。
だからクライマックスが平凡に、そして唐突にやってくる感じがしてしまう。
劇中で示されるヒントをもとにストーリー展開を
いろいろ想像することが映画を見る楽しみの一つなのに、
それがほとんど奪われている。
「いい話なんだから、いらん想像なんかせんと黙って見とけ」
といわんばかりのような。主演の二人は役によくはまっていてキャスティングは
よかったと思うだけに、残念ですね。
原作のYoshiといえば
「Deep Love」で一躍有名になった作家だけど。ティーンエイジャーの間でだけ圧倒的に有名という印象が強く、
他の年代層では知名度はそれほどでもないというところでしょうか。
私が知っているこの作家の作品は、
いままで不真面目に投げやりに生きてきた主人公が、
生死に関わる病に侵された人間と出会って、
真面目に希望を持って生きていこうとする
という話ばかり。
ワンパターンと言ってしまえばそれまでだけど、
「世界の中心で愛を叫ぶ」があれだけヒットしたのを見ると、
こういう話はウケがいいのだろうな、と。
余談だが、テレビドラマ「Deep Love~アユの物語~」が
放送されていたとき、主演が岩佐真悠子だったからという
理由で見てました。あのときはかわいかったし。
その続編の「Deep Love~ホスト~」は毎週、見てました。
よくあるホストものだけど、オーナー役のRIKIYAさんに
個人的にはまってしまって。
今回見た「Dear Friends」は主人公のお父さん役が
大杉蓮さんなのでそれも楽しみだったですね。
さらに余談だが、岩佐真悠子はミスマガジンに選ばれた
当時こそ人気があったが、その後いまいちブレイクしないまま
今日に至っているという印象。
あまりブレイクしなかった分、急にしぼむこともなかったのでしょう。
最近では月9ドラマ「のだめカンタービレ」で
「のだめの友人役その1」みたいな役で出ていたなあ。