大阪府, Japan
基本・長期投資。インカムゲイン狙い。 投資歴は浅いが欲は深い!? 今のところ映画代をまかなえています。

2007年5月25日金曜日

(投資)新興市場は死んだまま

個人投資家の資金が流れこまなくなっているようだけど。

2006年1月16日のライブドアショック以後、
新興市場は倒れたままだ。立ち上がる気配さえない。
打たれても打たれても立ち上がるロッキーを見習え、
ロッキーを!といいたくなる。

それどころか、そのときに大怪我をした箇所は治癒せぬまま、
他の箇所に新たな傷をいくつも負い、流れる血を止めること
すらできない。
もう少しで出血多量で死亡するところまできていると
いってもいいだろう。

日経平均が200円以上の上昇をしても、新興市場は軒並み
下落しているという状況が珍しくもない。
東証マザーズ市場は特にひどい。
最近も上場しているペッパーフードサービスの不祥事が
あったばかりだし、指数が1000を割って久しく、
800割れ目前のところまでいった。

助かる方法は?

まずは止血(下げ止まり)に成功したことを確認できた上で、
輸血した血液(新たな投資資金)がちゃんと循環
するようにすること。

今のままではせっかく輸血した血液も、怪我したところから
流れっぱなしになってムダにおわる
(下がったと思って買ったのにさらに下がって損する)
という懸念があって輸血もできない。
献血するつもりでないと投資できない状態といってもいい。

もし今のままで2月の世界同時株安のような
中国株の急落を発端とした事態がおこったら・・・
(そのことに対する懸念を元FRB議長も表明した)
災害時のトリアージ(一人でも多くの患者を救うため、
災害時には助かる可能性の高い患者を優先し、
助かる可能性の低い患者は切り捨てられる)
よろしく、新興市場は見捨てられる可能性も
あるのではないか。

成長期の子供がいる家庭のエンゲル係数が
高くなるのと同じく、設備投資や研究開発費が
かさむ新興企業は、借入金が多くて
自己資本比率が低く、流動比率が100を
切っているなど財務状態が良くないのが普通だ。

新興市場への会計不信が根強く残り、
新興企業の生命線である業績見通しの良さや
将来性の高さがいまいち信用されないことが続くかぎり、
復活は望めないのではないか。

今のままでは、どこかの大資本が高いTOB価格を
新興市場株につけまくってくれるのを待つことのほうが、
実現可能性があるような気さえしてくる。

根本的な外科的手術を施す(上場基準が甘い分、
退場基準を厳しくすることなど)にしても、
十分な輸血がなければショック死してしまう
(市場自体が崩壊する)ことにもなりかねない。
輸血も受けられないのでは、外科的手術は不可能だ。
日経平均が回復した一方でライブドアショック時から
比較して60%も下落したままの今の株価水準では、
株価下落で損をした株主が新たに新興市場に
投資する資金の余裕がなくなっている。

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